決済代行業界の大手ソフトバンク子会社の『SBペイメントサービス』が、ECサイトの決済に関するアンケート調査を実施し公表しました。
ECサイトでの購入動向と物販サイトとデジタルコンテンツサイトを比較した場合などとても興味深い結果です。
なお、調査対象者は、年以内に物販サイトで何らかの商品を購入した10~80代の男女1,986人と1年以内にデジタルコンテンツを購入した10~80代の男女1,173人です。
ECサイトの利用者は圧倒的にクレカが多い
「SBペイメントサービス株式会社」のアンケート調査によると、ネットショップを利用する人の決済手段は、圧倒的にクレジットカードが多いです。
なんと、購入者の7割以上がクレカ払いで購入していることが判明しました。
複数の選択が可能な場合は、クレジットカード払いが83.9%と圧倒的です。
コンビニ決済17.0%
代金引換12.3%
キャリア決済11.6%
後払い決済10.1%
銀行振込7.8%
その他の決済手段(かんたん決済や○○ペイ系の決済)41.4%
と続きます。
ネットショップで後払い決済を選択する人の割合が約1割です。
後払い系の決済には、キャリア決済やその他の決済も若干含まれていると思いますので、比率はもう少し高くなると思います。
(47歳 会社員)
現物が確認できてからのほうが安心だから。
女性
(28歳 会社員)
確実に商品が届いてから支払うため、不安がない。
上記は、何故後払い決済を選んでいるのかという質問の答えです。
やはり、後払い決済の一番のメリットは商品を受け取ってから納得してお金を払うことができることですね。
また、後払い決済は、カード情報は必要ないため、たまにニュースになる通販サイトに登録した個人情報流出で、クレジットカード番号や有効期限などの個人情報流出を防ぐことになり、安心してネット通販で買い物をできることに繋がります。
後払いは男性よりも女性の方が割合が高いことが判明
圧倒的に男女差が大きいのが後払いの選択です。
年齢別でみると、10代・30代・40代で顕著に表れています。
後払いの割合は、男性が1.1%なのに対し、女性は3.1%もあります。
その理由を同社は、商品を見てからお金を支払いたい傾向が強いのではないかと結論付けています。
この表をみると、カードを作りにくい・使いたくない10代の後払いでの支払いが目立ちます。
これは、某アパレルでツケ払いなども大きな理由なのかもしれません。
また、女性の後払いの多い理由としては、カードなどの個人情報に敏感なのと、30代・40代が多いことから、後払いで買い物をして家族に内緒にしたいなども理由のひとつかもしれません。
ネットショップでの決済手段がないときの離脱率
この円グラフは、「決済手段不足による離脱率」といって欲しい商品がそのネットショップで見つかったが、自分が払いたかった方法では支払えない場合はどうするか?という問題ですに対する回答です。
男性も女性も半数以上、60%以上の人が、自分の支払い方法がある違うネットショップで購入すると答えています。
同じネットショップで、違う支払い方法にしてでも買うという人の割合は、3人にひとりという結果になりました。
この結果からは、ネットショップの愛着よりも、支払い方法のほうが重要性が高いことがわかります。
このアンケート結果は、ネットショップなどのECサイトの運営者向けの情報です。
しかし、このような情報は、我々購入するエンドユーザーも知っていて損はないと思います。
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