日本のコンビニの店舗数はずっと右肩上がりで推移していました。
しかし、2019年に5万5000店を超えたころから頭打ちになっています。
大手コンビニの一部では、店舗削減など今までのドミナント戦略を見直す動きが出てきたとの報道もあります。
コンビニなどのチェーンストアで市場占有率を高める目的で、地域を絞って集中的に何店舗も出店する経営戦略のことです。
地域の市場シェアを独占し一気に黒字化できる利点と、ライバル店の出店や売り上げが頭打ちになったときにリスクが集中する欠点など、長短それぞれの特徴があります。
駅前などの一角に同じコンビニがいくつもあるのはこのためです。
頭打ちになったコンビニ業界も、ライバル企業との差別化図る対策を実施しています。
その一環として、支払い方法の多様化があげられます。
独自ポイントで商品が買えたり、スマホのコード決済で色々な支払いができるようになりました。
スマホを使った後払いもそのひとつ。
この後払いの支払方法は、クレカを利用できない層や利用したくない層を一気に獲得できます。
リスクもあり、コンビニではなかなかできなかった支払い方法です。
そんな後払い決済は、大手コンビニで使えるようになってきています。
コンビニ後払い事情について、それぞれのコンビニ別にまとめました。
コンビニの支払い方法は多様化されてきた

日本全国の津々浦々に存在するコンビニエンスストア。
その利用方法も多岐にわたります。
皆さんご存じのように、コンビニはアメリカ発祥で「ローソン」や「セブンイレブン」のチェーン店として発展してきました。
主に、ガソリンスタンドと併設した形態が多かったようです。
ローソンは元々牛乳屋さんだった

ローソンは元々は、アメリカの牛乳屋さんだったのは有名な話ですね。
しかし、ローソンブランドは1985年に消滅しアメリカにはローソンは存在していません。
ローソンの青地に白のミルク缶マークは現在でも日本で引き継がれているので、アメリカ人は日本旅行で驚く人がいるそうです。
セブンイレブンは元々氷販売店だった

「セブンイレブン」は、電気冷蔵庫が普及していない頃の氷販売店から始まったのは意外に知られていないことです。
因みに、米セブンは現在もコンビニとして存続しています。
しかし、親会社が経営破綻し日本のセブンイレブンと同様、セブン&アイHD傘下になり完全子会社になりました。
アメリカにある本家のセブンイレブンが日本の傘下になった、親子が逆転したパターンです。
ファミリーマートは埼玉県が発祥

大手3社の中で唯一、日本発祥なのがファミリーマートです。
歴史はそれほど深くなく、公式サイトによると、1973年、最初のファミリーマート店舗が埼玉県狭山市に開店したそうです。
サークルKやサンクスなども傘下に収め、セブンイレブンの次に多い店舗数を誇ります。
現在は、伊藤忠商事の子会社になり上場も廃止されました。
最近では、店舗内のレジの上などに大画面のデジタルサイネージを設置するなど他社とは一線を画す企画も多くなっています。
日本で独自に進化したコンビニ
今では世界中にあるコンビニですが、日本では独自に発展し今に至ります。
さまざまなおにぎりやレンジでチンするだけで簡単に食べることができるコンビニ弁当や、その場で揚げたカリアゲやおでんなどコンビニ各社で独自に発展を遂げているのです。
また、ATMでお金を下ろしたり、チケットの購入や携帯料金・電気代などの公共料金の支払いなどでも多くの人に利用されています。
いろいろなことができ便利なコンビニですが、最近ではクレカ以外のさまざまな方法で商品を支払うことも可能になってきました。
その中でも、後払いで支払う方法をコンビニ大手3社別に紹介したいと思います。
コンビニでの後払いはコード決済のいずれかを利用する


コンビニまで来たけど財布忘れた
こんな経験は誰でもあると思います。
最近のコンビニは、スマホさえあれば、アプリを使ったコード決済で支払うことが可能です。
コード決済には、2種類があります。
バーコード決済


- 支払いたいアプリのバーコートを表示
- 表示したバーコードを定員に提示
- 読み込み完了で決済完了
QRコード決済


- お店に提示されているQRコードをスマホで読み取る
- 支払う金額を入力
- 店員に確認してもらい決済完了
それぞれのアプリによって決済方法が違いますので、ご注意ください。
コンビニ大手3社で利用できる後払い方法一挙公開
セブンイレブンやファミリーマート、ローソンで共通して利用できる後払いの方法です。
普通のクレジットカードも後払いの一種ですが、それ以外の方法を紹介しています。
キャリア決済はコンビニで利用可能





キャリア決済でお願いします。
ドコモ、au、ソフトバンク系の携帯キャリアをお持ちの方は、すべてのコンビニでキャリア決済の利用が可能です。
ドコモ系 | d払い |
au系 | auかんたん決済 |
ソフトバンク系 | ソフトバンクまとめて支払い ワイモバイルまとめて支払い |
キャリア決済については、こちらの記事で詳しく解説しています。


メルカリのメルペイスマート払いはコンビニで利用可能





メルペイでお願いします。
(コード決済でお願いします。)
メルカリのスマホ決済サービスであるメルペイ。
メルペイには、「メルペイスマート払い」という後払いができるサービスが付いています。
メルカリやメルペイの会員登録、「メルペイスマート払い」のやり方などは、こちらの記事をご覧ください。


メルカリは、ドコモと提携したことで「d払い」やドコモの電子マネー「iD」のQRコード決済が、メルペイ利用者でも利用できるようになりました。
これにより、コンビニでおにぎり1個でも「d払い」やドコモの電子マネー「iD」のQRコード決済が使えます。
因みに、大手ドラッグストアや飲食チェーンなどでも利用可能です。
PayPay残高払いをペイディ紐づけで後払いでの買い物可能





PayPayでお願いします。
(コード決済でお願いします。)
電子マネーのPayPayは、幅広い層で利用されているキャッシュレス決済です。
大手コンビニで、スマホアプリでQRコード決済できます。
PayPay残高払いするには、あらかじめチャージしておくかクレカなどとの紐づけが必要です。
しかしPayPayとペイディを紐づけさせることで、後払いになります。
PayPayとペイディを紐づけ連携させる
このペイディと紐づけする方法は、ペイディアプリで会員登録と身分証アップロードする本人確認が必要です。
会員登録しPayPayとペイディを紐づけることで、PayPayのお支払い方法に登録され、PayPayに残高がなくても利用できるようになります。
詳しいやり方や解説は、こちらの記事をご覧ください。


因みに、ソフトバンクキャリアの人は、「ソフトバンクまとめて支払い」と紐づけできます。
atone翌月払いはSmart Codeを使ってコンビニで買い物可能





スマートコード払いでお願いします。
(コード決済でお願いします。)
atone翌月払い(アトネ)は、後払い大手ネットプロテクションズが運営しているアプリ決済ができる後払いです。
atoneは、「Smart Code」に対応しているコード決済サービスが利用できるようになりました。
atone翌月払いの概要はこちらの記事にまとめてあります。


atone本人確認後すぐに利用可能
因みに、「Smart Code(スマートコード)」は、JCBが運営している電子決済システムのことです。
atone翌月払いは、ネットショップなどでは基本的に本人確認しなくても利用できますが、コード決済する場合に本人確認が必要になりました。
大手コンビニは、「Smart Code」に対応しているのでセブンイレブンやファミリーマート、ローソン全店で使えます。
使い方は公式サイトを参考にしてください。


また、「Smart Code(スマートコード)」が利用できるのは、基本的にすべての店舗でatone翌月払いができます。


ファミリーマートだけで使える後払いの方法


ほとんどの後払いが、大手コンビニ3社で共通して利用できます。
しかし、ファミリーマートだけでしか使えない後払いの方法もあります。
「Tマネー」へ「ペイディ」をチャージすれば後払いで買い物が可能


2019年、Tポイントの「Tマネー」のチャージ方法に、翌月後払いのペイディが加わりました。
Tマネーとは、簡単に説明すると「Tポイント」の電子マネー版です。
ペイディのほうで本人確認が必要ですが、瞬時に後払いできる方法です。
これは、Tマネーにペイディをチャージするだけなので、Tポイントも貯まっていきます。
まずは、ペイディの会員登録が必要です。


「Tマネー」へ「ペイディ」をチャージする方法
「Tマネー」へ「ペイディ」をチャージする方法は簡単です。
Tサイト【Tポイント/Tカード】にログインしてチャージすることで後払いになります。
最初に、Tカード情報とYahoo!JapanのIDが必要です。
(新規登録可能)
- Tサイトにログイン
- 後払いでチャージするボタンを押す
- Yahoo!にIDでログイン
- チャージしたい金額を入力
- [チャージする]ボタンを押す
「Paidy翌月払い」の登録画面になります。
- 規約に同意する
- メールアドレスと電話番号を登録
- 電話番校に届いた認証番号を入力
- 名前と住所を登録
- Paidyの支払いページが追加される
ここまでクリアするとチャージが完了します。
尚、チャージできる限度額には、個人差があります。
詳しい登録方法は、公式をご覧ください。
チャージが完了した「Tマネー」は、ファミリーマートに限らずウエルシア薬局や吉野家など、Tマークがあるお店でも利用が可能です。
未成年の方が後払いをチャージして利用する場合は、保護者の事前の同意が必要です。
コンビニの後払いで利用できないもの
コンビニでは、後払いできない商品があるのでご注意ください。
それぞれ決済できる電子マネーによって違っていますが、下記のものは後払いできません。
- QUOカード
- バスカード・各種乗車券・回数券、各種商品券
- 切手・印紙・ハガキ・年賀ハガキ
- テレホンカード
- プリペイドカード
- プリペイド携帯カード
- ビール券・酒クーポン券
- 一部のチケットの支払い
- 映画券・前売券
- 公共料金・収納代行票
- 各種電子マネーへの現金チャージ
など
まとめ
コンビニで利用できる後払いの方法は以上になります。
いちいち「〇〇でお願いします。」と言わなくても「コード決済でお願いします。」で通じます。
コンビニでのバーコード決済市場には、後払い決済会社では『atone』と『Paidy』がいち早く参入しました。
両方共にアプリに新規登録し利用する形になります。
両社は、多くのECサイトでも先を競って続々と増加中です。
どちらも、携帯番号とメアドだけで利用できるアプリ専用の後払い専用のサイトを運営しています。
また、『クロネコ代金後払い』を始めとするほかの決済代行会社でも、アプリ決済ができるようになってきています。
コンビニでの後払いがメジャーになることで、実店舗でも今後ますます使える店舗が増えると確信しています。
お店によって後払いでは、切手やハガキ、タバコなどが購入できない場合もあります。
最後に、後払いで使えるVISAデビットカードを作って利用する方法もあります。
このブログでも紹介していますので興味があればご覧ください。
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