あなたは借金で悩んでいませんか?
この記事にたどり着いたということは少なからず悩んでいるのだと思います。
この記事を読めば、お金の悩みで憂鬱に過ごしていた出来事が明るくなるかもしれません。
この記事は、筆者の私が過去に借金を経験し、どういったやり方で返済したかを赤裸々に書きつづりました。
記事を読み終えた後、ほんの少しでも解決方法を知ることができていれば幸いです。
それでは、本文をどうぞ。
始まりはパチスロライターになりたくて借金をしたこと
借金の始まりは今から、約7年前にさかのぼります。
当時、パチンコ・パチスロにゾッコンだった私は「パチスロのライターになりたい」と夢を持っていました。
そんなある日、好きだったパチスロ雑誌に「パチンコ・パチスロのスクールができる」と掲載されていたのです。
そこに「ライター育成部門」があることを知り、迷わず資料請求をかけて、学費30万円を一括払いし通いはじめました。
30万円は当時コツコツためた貯金の大半です。
なぜそこまで迷わず一括払いしてしまったのかはいまだに謎です。
この勢いが若気の至りなのでしょうか。
ここから、私の地獄の日々が始まったのです。
「パチンコ・パチスロのスクール」は半年間でスキルが身に付く触れ込みでした。
東京への交通費も消費者金融で借金
学費を支払ったはいいが、京都在住だったので、東京へ週1回半年間、通わなくてはなりません。
通勤費があまりないので、平日の5日間は仕事に没頭し、土曜日は朝早く新幹線に乗って渋谷まで行くという流れでになります。
京都から東京まで行き帰りの新幹線代だけで、1回約26,000円。
それを4回繰り返すと104,000円かかるのです。
30万円の学費のほかに、1ヶ月約10万円の交通費。
その間にも仕事帰りでスロットを打っていたのですが、負けが込み、3か月目で生活が苦しくなり、とうとう消費者金融へ走りました。
最初は、10万円から借り始め、なくなってはさらに10万と芋づる方式みたいにどんどんふくらんでいき、簡単に100万円まで到達してしまったのです。
スキルがついたのかは謎ですが「パチンコ・パチスロスクール」は卒業できました。
しかし、結局ライターにはなれなかった私は笑いものですね。
借金が膨らみ任意整理をすることになった理由
パチスロのスクールを卒業して半年が経ち、夢を捨てきれずに再び仕事をしながら、パチスロライターを目指す名目でスロットを打ち続けていたのです。
当然の結果ですが、さらに50万借金をしていました。
一度借りると借りることがクセになり「借りれば何とかなる」と恐ろしい考えが普通になります。
借金に麻痺した状態ですね。
生活ができないところまで追いやられて、「どうにかできないかな?」と思いGoogleでググってみたら「任意整理」という文字がゾロゾロ出てきました。
任意整理と自己破産の違い
はじめは、「債務整理や自己破産」とごっちゃになりましたが、ちゃんと調べていくうちに、任意整理とは借金が減額できる方法だと知り、私はすぐにネットで調べて任意整理を専門にしている弁護士事務所に電話を掛けたのです。
専門の弁護士さんや司法書士さんに電話で無料相談ができて、今使っているカード会社を伝えるだけで、あとは弁護士さんに一任するという流れでした。
任意整理とは借金を整理する手続きのこと
「任意整理とはなに?」と思う方に少し解説していきます。
私は弁護士さんに相談しましたが、依頼する値段によっては司法書士さんも専門で任意整理をしているサイトがあるようです。
無料相談で成功報酬の場合もあるので、気軽に相談できると思います。
任意整理の大まかな流れ
私が任意整理で弁護士先生から説明された、大まかな流れはこんな感じです。
- 借金が膨らみ利息の支払いも困難になったので弁護士さんに相談
- 弁護士さんが貸金業者や金融機関に対し利息のカットを交渉してくれる
- 残った借金を3年から5年で債権者が返済
つまり、借金した金融業者さんが任意整理に合意(和解)してくれると、利息なしで元金だけ返済することになります。
利息で苦しんでいたので、借金が減額できる仕組みです。
現在は、経済状況にもよりますが、弁護士さんや専門の司法書士に相談すると任意整理しやすくなります。
私のように無料相談してくれるサイトは多いので、困っている人は一人で悩まず相談しましょう。
また、私のように任意整理と債務整理などがごっちゃになっている人は、こちらの法律事務所のサイトでわかりやすく解説されています。
任意整理したあとは暫く緊張の日々が続く
任意整理をしたものの当時は不安ばかりの日々でした。
バリバリの情報弱者だったので、非常に切羽詰まった状況で電話をしたことをフラッシュバックし「本当に大丈夫なのだろうか?」と常に考えていたと思います。
金融業者と交渉するまで、支払いは無視して下さい。
弁護士さんからは電話でこのように指示されていました。
電話がかかってきても出なくていいとのこと。
しかし、突然訪ねてきたらどうしようなど思って不安ばかりの日々でした。
支払い日が過ぎてから一度、催促と思われる着信が入りましたが言われた通り電話には出なかったです。
着信はその一度だけで、次の日から電話は鳴らなくなりました。
そして、その支払い月の1か月後に弁護士さんから待望の電話があったのです。
金融業者との交渉が無事終わりました。
これからの支払いに関して、スケジュールを組みましたので郵送します。
私が任意整理した返済の内容
数日後、弁護士の先生からスケジュールが書かれた書類が郵送されてきました。
私の返済期間のプランをざっくり説明するとこんな感じです。
債務整理前 | 債務整理後 |
---|---|
月々4万円 | 月々1万7千円 |
毎月利息のみ | 元金の返済のみ |
完済日は未定 | 完済期間4年で設計 |
だいたいですが150万の借金が約80万円まで減額された計算になります。
知った時は、背中に鉄アレイが満タンに入っているリュックが硬いアスファルトにドスンと落ちたような感覚。
例えがわかりにくいですね…。
月々悩んでいた返済額が少なくなり、返済の目途がついてホッとしたというのが素直な感想です。
私が思う任意整理のメリットとデメリット
任意整理は、借金を減額できる方法として非常に有効な手段です。
しかし、どんなものにもメリットとデメリットは必ずあります。
- 借金のことで弁護士さんに相談したい
- 私も借金を減らして悩みを解決したい
と思っている方もいるでしょう。
しかし、今までの生活環境がガラリと変わることも覚悟しておかなければいけません。
最低限これだけは知っておいてほしい、メリットとデメリットを最後に紹介したいと思います。
私が思う任意整理のメリットは5つ
任意整理を実際におこなった私が思う大きなメリットはこの5つです。
- 完済までの「将来利息」が減額できる。
- 遅延損害金が発生している場合は、カットできる。
- 任意整理で和解すると元金のみ長期分割返済可能。
- 借金の督促がなくなり、一時的に返済がストップできる。
- 「過払い金」が発生していれば、返済に充当可能。
5つ目の「過払い金」ですが、過去に適用されていた高い金利「グレーゾーン金利」で借金されていた方が対象となります。
若い世代では、よほど闇金などで借りないかぎりは当てはまらないかもしれません。
私が思う任意整理のデメリット
ちなみに任意整理をすると借りるのが今まで以上に難しくなります。
2回目以降もできるようですがより審査は厳しくなるようです。
- 信用情報機関に事故情報として登録されます。
いわゆる「ブラックリスト」に掲載されることを意味します。
完済から5年間ほどは新規の借入れやローンを組むことなどが難しくなります。
いわば、カードショッピングや住宅ローン、車のローンが組めなくなるので覚悟が必要です。
私も、デメリットに関しては無知が生じてクレジットカードを申請して(もちろん通らなかったのですが)無駄な時間を使ってしまいました。
そうならないためにも、初めに知っておくほうが非常に大事です。
メリットに関しては、今まで苦しんできた利息をカットできるので、返済期間も早まるし、月々の支払い金額が少なくなって、生活に余裕ができます。
しっかり稼ぎを多くさえすれば、返済にあてる金額を増やしてもよいです。
そして、なにより安心して生活ができますのでおススメです。
まとめ
任意整理が完済して、2年の月日が経ちました。
完済中は、しっかり自分を見つめ直して、仕事に集中して安定した収入を得る努力をしていたので、完済できたことに良い達成感を得られたと思います。
去年、昔の同僚であり私の友人が借金で困っていることを相談しにきたことがあったのです。
彼は、一緒に働いているとき、もうすでに首が回らないほどお金に困っていたのでその気持ちが痛いほどわかりました。
もちろん私は、任意整理の完済経験があるので、親身になって話を聞いて詳しく説明したのです。
実際に経験した私の話は損得もないので、藁をもつかむ思いで興味深く聞いてくれました。
すると後日、無事任意整理を行えたと報告があり「ありがとう」と感謝の電話をくれたのです。
自分の体験が一つでも相手に感謝されることが初めてだったのでなんだかとても嬉しく思いました。
近年の経済状況に個人が借金で苦しんでいる方も多くなったとの報道もよく聞きます。
借金で苦しい時は、こんな方法もあると思い出してみてください。
この記事を読んでくださってありがとうございました。
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