後払い決済をより便利に利用するために~最低限知っておくべき基礎知識

最近は、ますますショッピングサイトやECサイトで買い物する機会が増えています。
また、実店舗でも、スマホひとつでで、驚くほど簡単にQRコード決済により買い物ができてしまいます。
キャッシュレス化が進むにつれ、現金以外の支払い方法を選択することが多くなってきています。
現金以外の決算手段は、クレジットカードやデビットカードなどのほか、SuicaやNanacoなどあらかじめ現金でチャージしておく、プリペイド式の電子マネーなどさまざまな手段があります。
そんななか、急激に利用者がふえているのが、クレジットカードが不要で無審査の後払いシステムです。
日経の調査によると、ECサイトやネットショップを利用するユーザーの約3割が後払い決済システムを選択しているそうです。
大きな理由が、この3つ。
- クレジットカードを持っていない
- 商品が届いてから支払いたい
- クレジットカードを登録するのが不安
クレカは個人情報の流出も怖いですし、商品が届いてから支払うのも安心ですよね。
また、ほぼ無審査で利用でき事前にチャージする必要がないのが大きな理由かと思います。
最近では、スマホ決済に特化した後払いシステムも増えつつあります。
ネットショッピングの場合は、後払いを選択しても後払い決済の会社はショップによって決まっていますのでこちらで選択することはできません。
また、○○ペイなどスマホアプリに付いている後払いは、利用者が提携している実店舗で決まっている限度額まで利用できます。
このように、後払い決済といっても、そのサービスによって使い方や用途もさまざまです。
このブログでは、後払い決算についての基礎知識から、利用方法、メリットやデメリットなどを、決算代行会社や利用できるECサイトなどを深く掘り下げて紹介していきます。
もくじ
後払い決済には様々な種類がある

後払いは、英語で「pay after」や「pay later」といいます。
後で払うという意味です。
最近では、電子マネーを中心とした後払い「ポストペイ(postpay)」が増えつつあります。
オンライン決済の後払いには、ドコモの「iD」や近畿地方などを中心とした鉄道カード「ピタパ(PiTaPa)」なども含まれます。
クレジットカードも広い意味で後払いですが、このブログでの後払い決済とは、主に昔からあるカタログ通販などの後払いや、後払いを専門としている決済代行会社やキャリア決済の後払いを中心にメリットやデメリットなどを紹介しています。
逆にいうと、信用情報機関を通す後払いは、なるべく紹介しないようにしています。
なぜなら、このブログの趣旨である無審査で商品を買い物をした後に安心して支払うに反しているからです。
因みに日本には、「全国銀行個人信用情報センター(KSC)」「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」「株式会社日本信用情報機構(JICC)」の3つの信用機関があります。
後払い決済の特徴や仕組み
後払いとは、簡単に説明すると"ツケ払い"のことです。
普通は、ツケ払いというと馴染みの酒屋やお店・飲み屋などで、1度ずつの支払いではなく、月末など一度にまとめてもらう支払い方法です。
ですから、酒屋さんなどでのツケ払いはいつも使ってくれていて、尚且つ、お店に信用できると判断されないと受け付けてくれません。
では、ネットの世界でのツケ払い(後払い)はどうでしょう。
ツケ払いのことを会計用語では、売掛金といいます。
売掛金は、1年以内に回収が見込まれる未収金のことです。
一時期、テレビCMなどでZOZOの吉岡里帆さんが出ている意味深なツケ払いのCMをよく目にしました。

しかしあれは、『ZOZO』が商品を前渡しで売掛金を保証しているのではなく、『GMOペイメントサービス』という会社が「GMO後払い」というサービスで、『ZOZO』にツケ払いを保証して代行しているのです。
ツケ払いを選択すると、GMOペイメントサービスがネットで買い物しているこの人は、ツケ払いで買い物しても大丈夫な人かなどツケ払いの合否の判断を会員情報を元にします。
当然ながら、ツケ払いを支払い終わるまでの購入商品の所有権はすべて「GMOペイメントサービス」に帰属しています。
つまり、ザックリ説明すると、ZOZOのツケ払い(後払い)で買い物をした場合は、GMOペイメントサービスが売掛金を補償して、購入者の変わりにZOZOに支払っているので、後払いの支払いはGMOペイメントサービスになっているのです。
ですから、購入者が支払いを延滞などしても、ZOZOにはまったく損害は無く、GMOペイメントサービスが丸損になるわけです。
(実際はちょっと違いますが…)
ちなみに、ZOZOの予約商品は、「クロネコ代金後払い」にて利用できますので違ったシステムになっています。
こういう、クレジットカード決済を必要としない、後払いで決済を代行してくれる会社を主に『後払い決済代行会社』、正式には『保証付き後払い決済会社』と呼ばれています。
このブログでは、後払い決算会社や後払い決算代行会社として説明しています。
後払い決算代行のシステムは、通販サイトにとっては代金未回収のリスクを防げます。
また、購入する側は、カード情報を晒すことによる個人情報の流出や、商品が届かないという不安や、商品が思っていたのとは違っていて泣き寝入りするなどのトラブルから解消されます。
後払いのシステムは、みんながルールさえ守れば、すべてがウィンウィン(win-win)になるとても良い取り引きなのです。
後払いできる決済代行会社はいくつある?

販売している企業やオンラインストアなどから決済を代行してくれる後払い決済代行会社は、すでに紹介したGMO後も含め多くあります。
代表的なところだと、
(クリックするとブログ内の紹介ページに飛びます)
- NP後払い
- GMO後払い
- atone(アトネ)
- 後払いドットコム
- Paidy翌月払い
- SAGAWA後払い
- 後払いワイド
- クロネコ後払い
- ATODENE(アトディーネ)
- ミライバライ
- @払い(ニッセン後払い)
etc...
例えば、ユニクロやジーユーなどの後払いシステムは、NP後払いが代行しています。
最近では、『楽天ペイ』やメルカリ傘下の『メルペイ』などのキャッシュレス決済(スマホ決済)でも後払いが選択できる会社が増えています。
また、主にキャリア決済と言われている、ドコモなどの大手携帯電話3社やワイモバイルで使用できる後払いは、まとめて翌月末に通信代金と合算できるシステムです。
その他にも、一部のカタログ通販やテレビショッピングなどでは、自社で保障している独自の後払いシステムを展開している場合もあります。
一目でわかる会社毎の限度額や支払い期日
後払い決済代行会社の審査の仕組みと与信

初めて後払い決済を利用するときには審査があります。
審査といっても、クレジットカードを作る時のような、勤務地や家族構成など細かい情報の提出は必要ありません。
後払い決済代行会社によっては、自社のスマホアプリなどでマイページの登録が必要な会社もありますが、ショッピングサイトの支払い時に『後払い』を選択するだけで自動的に審査が開始される場合も多いです。
後払いにして信用できるのか
決算代行会社は、ショッピングサイトなどから後払いで商品代金のリスクを補償する会社です。
支払われないリスクを全部被るわけです。
そうならないために、『与信管理』が必要になります。
与信は、各代行会社それぞれ独自の方法で管理し公表もされていません。
決算代行会社は、後払いを選択した人のショッピングサイト等に登録した「名前」「住所」「電話番号」「メールアドレス」などで、過去に自社で延滞事故等がないか簡単な調査をし、後払い決算をしても良いか決めます。
基本的には、詳細の個人情報も信用保証などのクレジット情報の必要もありません。
(一部、身分証を写真で撮影しアップロードしなければいけない会社もあります。)
審査の時間は、AIを使った数秒で済むシステムを採用している会社から、翌日までかかる場合まで会社によって大きく違います。
そして審査に通ればそのまま商品が発送となります。
その決算代行会社には、月に利用できる枠がある場合が多いです。
54,000円を買い物の限度額としている会社が多く、決まった限度額以内で同じ決算代行会社を利用しているショップで買い物が可能です。
また、限度額は信用度なので、会社によっては利用状況や頻度によって限度額が増えていく場合もあります。
基本的には、通りやすくする方法などはありませんが、断られるにはそれなりの理由があります。
大抵は些細なことが原因です。
こちらに後払い審査が通らない理由をまとめてあります。
後払い決算のメリット
- 現在お金がなくても買い物ができる
- 通販でお金を払う前に商品を確認できる
- 代引きと違うので商品受取時に在宅の必要がない
- いざという時に現金を残しておける
- 商品を受け取った後に支払うので詐欺に合うことが少ない
- 商品が気に入らなかったら簡単に返品できる
- 未成年でも親の同意があれば利用できる
また、品物が気に入らなかった場合でもお金を支払う前に商品を返品できるので、煩わしい返金手続きの必要がありません。
規約は会社によって違いますので、全ての会社がそうではありません。
後払い決算のデメリット
- 支払いを忘れるとペナルティがある
- 手数料が余分にかかる
- ついつい買い物をしすぎてしまう
- 現金やカード払いなどで付くポイントが付かない
- クレジットカードのようなリボ(分割)払いが出来ない
また、一部手数料がかからない場合もありますし、限度額も多くリボや分割払いができる会社もあります。
買い物をすると付くポイントも、ショッピングサイトや決済代行会社によっては還元される場合もあります。
手数料や支払い期日などは、会社やその決済によっても違いますのでポチッと購入する前に必ず確認してください。