
『楽天ペイ』は、楽天が運営しているスマートフォン決済アプリです。
スマホにアプリをダウンロードするだけで、ネットショッピングから実店舗でのQRコード決済(コード決済)や送金などさまざまな使い方が可能です。
2019年のMMD研究所のデータによると、楽天ペイがPayPayやLINE PayよりもQRコード決済の利用率が高く、日本で一番利用されているアプリと言われています。
現在は、PayPayの猛追を受けていて、別の記事によるとPayPayが上回っているとの報道もあります。
楽天ペイは、さまざまな形のキャッシュレス決済ができます。
しかし、後払い機能が使えるのは主に楽天市場に加盟しているネットショップ(オンラインストア)での買い物だけです。
利用方法や後払いでの利用できる限度額、クチコミの評価やメリット・デメリットなどをまとめました。
もくじ
楽天ペイアプリの特徴や仕組み

『楽天ペイ』は、2016年10月にスタートした楽天が運営しているキャッシュレス決済のアプリです。
基本的には、楽天会員情報に予め登録してあるクレジットカード情報を使ってコンビニなどでクレカや現金を持たずにスマホひとつで簡単にQRコード決済(コード決済)で支払うことができるアプリです。
楽天ならではの特典としては、使うたびに楽天スーパーポイントが溜まり、使い方によってはダブルでポイントが溜まります。
なお支払う決済の方法は、大きく分けて4種類あります。
- 実店舗でQRコードを読み込んで決済(コード決済)
- バーコードを表示して読み取ってもらい決済
- ネットショップなどオンラインでの後払い決済
- セルフ支払いでレジに並ばずに決済
その他にも、家族や知り合いに簡単にに送金できる機能もあります。
楽天ペイアプリの登録の仕方
まず、楽天のIDを持っていない方は、楽天の会員登録をする必要があります。
楽天ペイアプリの登録も、すでに会員でしたら紐づけできるので簡単です。
登録の最後に、楽天で普段利用しているクレジットカードの登録画面が出てくるので、そのまま利用する場合はそのまま登録して楽天ペイの登録は完了です。
楽天会員でしたら登録完了まで5分ほどです。
左上の「≡」ボタンから『お店を選択』を押すと、お近くの楽天ペイが使えるお店が検索できます。
楽天ペイと楽天後払いの違いをしっかりと把握しておく
楽天ペイは、直接後払いができるシステムではありません。
クレジットカードやデビットカードと紐付けるか、現金を楽天ペイに入金しかければ利用できません。
一方の楽天後払いは、楽天市場のモールに参加しているショップで利用できる後払い決済のシステムです。
後払い決済がスタートしたのは、まだ最近で2019年1月31日からです。
名目上は、自社の楽天市場の100万店以上の店舗で利用できます。
楽天の後払い決済は、ジャックス系の『スコア@払い』か、後払い決済最大手ネットプロテクションズの『NP後払い』が代行しています。
どちらかをユーザーが選ぶことはできません。
楽天市場での後払いは、特に設定することはなく支払い方法を楽天後払いに選択するだけで決済の手続きが完了し商品が送られてきます。
そして商品到着後、コンビニなどで後払いするよくある後払いのシステムです。
- 当然ですが楽天会員になっていないと楽天の後払いシステムは利用できません。
楽天後払い決済の流れややり方

ほとんどの、楽天市場のネットショップなどで楽天後払いでの支払いが可能です。
買い物の流れは、他の決済代行会社と大きな違いはありません。
- 購入する商品が決まったら「後払い決済」を選択
- 与信審査で承認後に注文が確定
- 商品が発送される
- 商品が届くので中身を確認
- 請求書がハガキで郵送される
- 支払い期日内に支払い可能な支払い方法で支払う
一応名目上は、楽天市場の商品は後払い可能になっていますが、ぶっちゃけると、『NP後払い』か『アトディーネ(ATODENE)』での後払いシステムを利用しています。
なので、以前どちらかで支払い遅延などのトラブルがあると利用できないこともあります。
そして、すべての商品が後払いが可能ではありません。
ゲームやブランド品など換金性の高い商品や高額な商材は対象外になっていたりします。
その判断は、各ショップの判断に委ねられています。
楽天後払いの限度額や支払い期日、手数料は?

- ほとんどのショップが後払いの限度額は、55,000円(税込)です。
前述のとおり、楽天市場の後払いは、2社どちらかの後払いが選択されます。
両社ともにシステムは同じで、支払い期限は、請求書発行日から14日です。
請求書に支払い期限が明記されています。
請求書が複数あってもまとめて払うことはできません。
支払い方法は、主にコンビニで支払います。
- 大手コンビニ
- 銀行振込
支払い手数料は、コンビニの場合はかかりません。
銀行振込は、請求書に記載されている銀行口座へ、窓口・ATM・ネットバンクから支払いが可能です。
銀行によっては、振込手数料が発生する場合があります。
後払いで注文する際に、別途決済手数料として250円かかります。
楽天pay/楽天Edyの支払い方法は4種類

楽天後払いは、ネットショップなどのオンラインストアでしかまだできません。
しかし、楽天ペイのアプリは、さまざまな方法でのキャッシュレス決済が可能ですので紹介します。
ネットショップなどオンラインでの支払いや後払い
欲しい商品があったら、楽天payの後払いを選択するだけです。
使える店舗は、キャリア決済並に多くのオンラインショップで利用できます。
楽天市場の後払いと根本的に利用方法が違いますし基本リンクもしていません。
楽天市場で後払いを選択すると、商品とは別に、請求書が送られてきますので、決まっている支払い期限までにコンビニ等で支払います。
QRコードを読み取って支払う方法(実店舗)
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「QRコード読み取り決済」と言います。
QRコード決済には、「プリント型」といってあらかじめ決まった金額をスマホで読み込む方法と、「ワンタイム型(金額入力方式)」というQRコードを読み込んで金額を入力する方法の2種類があります。
プリント型は、上の野球場のビールの売り子さんのような形で、決まった金額を読み込み、表示された金額を確認してスワイプすれば支払い完了します。
読み込むだけなので素早く支払えるメリットがあります。
バーコードを表示して読み取ってもらう方法(実店舗)
「バーコード決済」と言います。
スマホにバーコードを表示をさせて払う方法です。
コンビニ等の会計時に「楽天ペイでお願いします」と伝え、バーコードを提示して読み取ってもらうことで支払いする方法です。
まだ使える店舗は少なく、全国チェーンはローソンやファミマ、松屋フーズ、白木屋や笑笑を運営するモンテローザグループなどでしか使えません。
また、一度の決済は「4,000円まで」ポイント利用は「4,000ポイント」までしか利用できないのがネックです。
セルフ支払いでレジに並ばずに支払う方法(実店舗)
店舗での支払いの際、レジに並ばずにその場でアプリを起動させ、スマホ上で金額を入力して決済をする方法です。
最近日経新聞でも記事になっていましたが、将来的には支流になる決済方法だと思われます。
楽天市場の後払いサービスのメリット
- 楽天ポイントがつく
- 商品を受け取ってから支払いができるので安心
- クレカの個人情報の流出を心配する必要がない
楽天ペイ後払いサービスのデメリット
- 後払い決済の手数料が余分にかかる
- ついつい買いすぎてしまう
- 楽天市場以外の実店舗で後払いができない
楽天市場の後払いは、『スコア@払い』か、『NP後払い』が代行しています。
当然ですが、既に限度額まで買い物していると審査が通らないです。
また、楽天ペイで支払うと、登録しているクレジットカードのポイントに加えて、楽天スーパーポイントも200円につき1ポイント貯まるのでお得です。
楽天後払いを導入しているショップや企業
- 楽天市場
etc...
楽天後払いは、楽天市場でしか利用できません。
一方の楽天ペイは、そのままだと後払いできませんが、後払いできる実店舗やネットショップは続々と増加しています。
楽天後払いの口コミ評価
Twitterの反応のまとめです。
主にショップ運営の方々の反応(愚痴?)です。
お金がなければ買わない!
でも楽天でなら後払いにして買う! #peing #質問箱 https://t.co/eQz1z6PUjX— きさら@歌い手垢(ふー来坊)噛み神 (@HidukiKisara) August 5, 2019
楽天で買った 服届いた
中身みたら
は?っていう品
しかもタグがそのブランドじゃない。笑
まぢ返品。後払いにしといて良かったぁ。— うっこーさん@肉姫 (@yukiuki610) August 18, 2019
記事の中で「同意を頂いて」などほざいてるが、嘘。毎回毎回楽天は店舗側に強制ばかりしてくる。
楽天銀行口座も、後払い決済も、全部勝手に決めて店舗に押し付けてくる。やり口が卑怯すぎる。楽天・三木谷社長が語る送料無料ライン全店舗3980円以上を行う理由 https://t.co/P4UP7ZmU12
— neoboxbox (@neoboxbox) August 8, 2019
楽天から注意喚起として、3ヶ月間でのキャンセル率が上がっているなどという馬鹿らしいメールが来た。
お前らが強制的に導入した後払い決済で、審査が降りずキャンセルになってる取引がどれだけ増えたと思ってんだ。全部お前らのせいなのになぜ注意喚起というふざけたメールができるのか理解に苦しむ。— neoboxbox (@neoboxbox) August 23, 2019
楽天からの回答。
・楽天ペイの「後払い決済」は全ショップ強制。
・後払い決済の拒否はショップがお客様にあやまっといて。というコトなんで、お客様には「楽天システムの障害でご不快おかけしております」と返信してる。ショッピングイズエンターテインメントのUXを損なっていけ!
— ふぉる絵 (@folexe) February 7, 2019
最後に楽天ペイのまとめ
楽天イーグルスやヴィッセル神戸がホームスタジアム内を完全キャッシュレス化していて、楽天ペイや楽天Edyでしか買い物ができなくなっていています。
また、現在はau PAYと提携していますが、最近、相次いで始まっているキャッシュレス決済を一本化しようとする動きも活発になってきて実証実験も始まりました。
楽天後払いは、店舗によって楽天会員やRebates(リーベイツ)会員でなくても誰でも利用できます。
楽天Edyとはまだ互換性はありませんが、呼び出せるようになり実店舗でのキャッシュレス決済にはますます便利になっています。
しかし、現在は、ネットショップでしか後払いは使えず、クレジットカードがメインで楽天ペイへの入金なども面倒です。
今後は、メルカリのメルペイのようにもう少し流動性があれば利用しやすくなると思いますが、どうなるのか今後の展開を見守りたいと思います。