後払い決済サービスの後に自分で値段を決められる「あと値決め」始まる

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後払い決済サービスの後に自分で値段を決められる「あと値決め」始まる

ついにというべきか、利用者が満足度に応じて値段を決められる後払いシステムが誕生しました。

言ってみれば、これは、旅館なんかで満足度に応じて値段を決められたり、田舎の農道などでたまに見かける「値段が書いてない野菜はご自由に値段を決めてお金を入れてください」のデジタル版です。
ネット上で利用してみてから値段を決められるというのは、後払い決算だからこそできるシステムだと思います。

この画期的なシステムを実施したのは、「NP後払い」でお馴染みの後払い決算代行最大手ネットプロテクションズです。
まだまだ始めたばかりで、ほんの一部のネットショップだけでの実証実験の段階です。
この興味深い「あと値決め」のニュースについてまとめました。

購入した後に自分で値段を決めるサービス「あと値決め」が登場

購入した後に自分で値段を決めるサービス「あと値決め」が登場

買った後に自分で値段を決める ネットプロテクションズが「あと値決め」

買った後に自分で値段を決める ネットプロテクションズが「あと値決め」

サービスなどを購入した後に、ユーザーが自ら値段を決められる仕組み「あと値決め」をネットプロテクションズ(東京都千代田区)が開発した。
8月29日から、月額制ファッションレンタルサービスのエアークローゼット(東京都千代田区)や、家事代行のベアーズ(東京都中央区)などが、この「あと値決め」を導入。ユーザーは利用体験の良し悪しに基づいて、価格を決められる。

ネットプロテクションズは、EC事業者などに後払い決済方式「NP後払い」を提供する企業だ。
ECサイトなどで購入すると、先に品物が届き、請求書が後から届く。
ユーザーはコンビニなどで代金を支払うという仕組み。
同社はユーザーの審査を独自で行っており、すでに1.7億件、100万社にのぼる取引データを持っているのが強みだ。

あと値決めは、NP後払いなどのオプションとして無料で加盟店に提供する。

サービスに関心があっても、体験してみるまで価格にあった内容なのかに不安を持つ利用者への訴求を狙う。
「多くの消費者は、ステマなどマーケティングにだまされた経験を持っているのではないか。価格の民主化を通じて、価値あるサービスの信用創造をしていきたい。」と、ネットプロテクションズのあと値決め主担当の専光建志氏は説明する。

サービスを受けたあと、ユーザーは利用体験の良し悪しに応じてWeb画面上で値段を決める
その後、NP後払いなどの方法で届いた請求書から支払いを行う仕組みだ。
あと値決めを使ったほかのユーザーの支払価格とコメントを確認することもでき、価格設定の参考にできる。

使ってもらえれば、価値を感じてもらえる

あと値決めを導入したベアーズでは、高品質な利用体験を提供することで、ユーザーが適切な値段を決めることに期待する。
「品質に力を入れてきたので自信がある。価値と価格を揃えるられるのが楽しみ」だと、マーケティング本部CX・ブランディング推進課の高山直樹シニアマネージャーは話す。

値段の後決めは、商品や内容次第ではうまく機能する。
発表会に登壇したBANKの光本勇介CEOは、著書を0円で販売した経験を話した。書籍の末尾にQRコードを付け、0円から1000万円まで好きな価格をユーザーが選んで払えるようにしたところ、1冊当たり平均で5000円くらいの支払いがあったという。一般的なビジネス書の価格1500円に対して、価格ベースで3倍だ。

「お金を払って一歩を踏み出すのは難しい。0円だから読んでみたという人も多くいた。最初のハードルを下げることで、新しいビジネスを生み出せる可能性がある」(光本氏)

可能性は未知数。販促キャンペーンの次のステップに進めるか

後からユーザーが値段を決める方法には、光本氏の例のように大きな可能性がある一方で、性悪説に立てばとにかく安い価格でサービスを利用しようとするユーザーを引きつけてしまうリスクもある。

エアークローゼットの天沼聰社長は、ユーザーが価値に見合った適切な値付けをすることに期待しつつ、今回の取り組みはまだ実証実験だと話す。
まずは9月6日までの期間限定キャンペーンとし、ユーザーの反応を見る。
「値決めという支払いのステップが増える。登録のあとのわずらわしさをユーザーがどう捉えるか。そして、定常的に価格の後決めを実現することに向けてシステム連携を整えたい」(天沼氏)

ユーザーが後から値段を決めるといっても、月額料金の半額程度を最低価格とし、上乗せ料金をユーザーが決めるのが今回の実態だ。
新規入会キャンペーンに近い位置付けともいえる。

ベアーズでも、定価1万620円の初回お試しプランを、最低価格6300円として提供する。
今回の取り組みは「新しいターゲットのユーザーを獲得するため」(高山氏)としており、販促キャンペーン的な意味合いが強い。

デジタル版チップとなるか 超過料金分を還元

価格の後決めが定着した未来はどうなるか。高品質なサービスに対する対価として、チップを支払うような位置付けになるかもしれないと、ホテル向けの価格最適化サービスを提供する空の松村大貴社長話す。海外ではチップ文化があり、質の高いサービスを受けたと感じたら、相応の対価をチップとして渡す。そのデジタル版というわけだ。

実際エアークローゼットでは、あと値決めで定価を超える支払いがあった場合、超過分は服を選定したスタイリストに還元するとしている。

サービスや商品の質に応じてユーザーが価格を決めるという今回のサービス。ユーザーのリテラシーが追いつくかどうかが、成功のカギとなりそうだ。

とても興味深い実験です。
ぜひ成功してほしいです。

ちなみに現在利用できるところはとても限られています。

現在は、8社が導入を発表。
ファッションレンタルのエアークローゼットと家事代行サービスのベアーズが先行して導入しています。
その後、ミュージカルを運営するP.A.TOKYO、シェアサロン運営のGO TODAY SHAIRE SALON、イベント運用をてがける自然経営研究会、クラウド1on1サービスのエール、まちづくりにおける事業企画や建築設計、店舗運営のUDS、ホステル運営のLINDA hostel 106が導入を予定しているそうです。

詳細はこちらで。

 

あと値決めの口コミ

Twitterの反応のまとめです。

 

私が考えるこのサービスのメリットとデメリット

今回の実証実験に参加している企業は、月額制ファッションレンタルサービスの『エアークローゼット』通称エアクロと家事代行やハウスクリーニングの『ベアーズ』、ヘアサロンや宿泊施設などです。

両者ともに商品などモノを販売する業者ではなく、レンタルで洋服を貸し出すサービスと家事などを代行する家政婦さんのようなサービスです。
いってみれば、"いちげんさん"ではなく細く長くお付き合いをしてほしいユーザーさんを求めているわけです。

このサービスが面白いと思ったのは、そういう業種だと、次も頼もうかなと思って安く済ませたい気持ちだけでなく、その会社や人を応援したい気持ちが芽生えてくるところ、言い換えると、誰もが"いちげんさん"よりも常連さんになりたい心理というかそんな気持ちに上手いこと突いてきているのかな?というところです。

ユーザーのメリットは、お店が提供している価格よりも安く利用できる点です。
デメリットは、記事本文にもありますが、自分で値段を決める手間がかかることです。

実際エアークローゼットでは、あと値決めで定価を超える支払いがあった場合、超過分は服を選定したスタイリストに還元するとしている。

もちろん最低価格は決まっています。
大部分の人は、初めて利用するので最低価格でお試しすると思います。
上記のように、とても合う洋服を選んでくれたスタイリストさんや、とても美味しい料理を提供してくれた家政婦さんにチップのように還元されるようなら、とても面白い試みだと思います。
また、ファンクラブのような同じ方向を向いている集団にもとても向いている(法律の部分は不明ですが)システムではないかと感じます。

最初の実証実験はまもなく終了しますが、サイトをみると「あと値決め」を始めてみたいショップを募集しています。
今後、どうなっていくのか個人的にもすごく注目していきたいです。

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